[組み込み関数の使用例]01

Abs

渡された値と同じ型で値の絶対値を返します

Abs(number)
必須の number 引数は、任意の有効な 数式です。

記述凡例

MsgBox Abs(50.2)
MsgBox Abs(-50.2)

Array

配列を含む Variant を返します

Array(arglist)
         必須の arglist 引数は、Variant に含まれている配列の要素に割り当てられる値のコンマ区切りのリストです。 引数を指定しない場合は長さ 0 の配列が作成されます

記述凡例

Dim A As Variant, B As Long, i As Long
A = Array(10, 20, 30)
B = A(2)
ReDim Preserve A(4)
A(4) = 40
For i = LBound(A) To UBound(A)
  MsgBox "A(" & i & ") = " & A(i)
Next i

Asc

文字列の最初の文字に対応した文字コードを示す整数を返します

Asc(string)
必須の string 引数は、任意の有効な 文字列式です string に文字が含まれていない場合、実行時エラーが発生します

記述凡例

MsgBox Asc("A")
MsgBox Asc("a")
MsgBox Asc("Windows")

AscB

文字列に含まれるバイトデータの場合に使用します。 Asc関数では先頭の文字の文字コードを返す代わりに、AscB は最初のバイトを返します

Asc(string)
必須の string 引数は、任意の有効な 文字列式です。 string に文字が含まれていない場合、実行時エラーが発生します

記述凡例

MsgBox AscB("A")
MsgBox AscB("a")
MsgBox AscB("Windows")

AscW

Unicode文字セットの文字コードを返します。返る値は0～65535になります
Unicode文字セットを使用していないシステムでは、Asc関数と同じ文字コードを返します

AscW(string)
必須の string 引数は、任意の有効な 文字列式です。 string に文字が含まれていない場合、実行時エラーが発生します

記述凡例

MsgBox AscW("A")
MsgBox AscW("a")
MsgBox AscW("Windows")

Atn

数値のアークタンジェントを指定する Double を返します

Atn(number)
必須の number 引数は、Double または任意の有効な 数値式です

記述凡例

MsgBox 4 * Atn(1) ' 円周率の値を計算します

CallByName

オブジェクトのメソッドを実行するか、オブジェクトのプロパティを設定するか返します

CallByName (object, procname, calltype, [args()]_)
CallByName 関数は、実行時に文字列名を使用してプロパティを取得または設定するか、メソッドを呼び出すために使用されます

記述凡例

Private Sub UserForm_Click()
 CallByName Me.TextBox1, "MousePointer", VbLet, vbCrosshair
 result = CallByName(Me.TextBox1, "MousePointer", VbGet)
 CallByName Me.TextBox1, "Move", VbMethod, 30, 30
End Sub

CBool

式がBoolean型に強制的に変換されます

CBool(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = 任意の有効な 文字列式 または数式

記述凡例

Dim A, B
A = 5: B = 5
MsgBox CBool(A = B)
A = 0
MsgBox CBool(A)

CByte

式がByte型に強制的に変換されます

CByte(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = 0 から 255

記述凡例

Dim DoubleValue
DoubleValue = 123.4567
MsgBox CByte(DoubleValue)

CCur

式がCurrency型に強制的に変換されます

CCur(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
通貨変数 は、64 ビット (8 バイト) の数値として整数形式で格納され、10,000 で拡大縮小され、小数点の左側に 15 桁、右側に 4 桁の固定小数点番号が与されます

記述凡例

Dim DoubleValue, CurrValue
DoubleValue = 543.214588
MsgBox DoubleValue & "," & TypeName(DoubleValue)
CurrValue = CCur(DoubleValue)
MsgBox CurrValue & "," & TypeName(CurrValue)

CDate

式がDate型に強制的に変換されます

CDate(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です(任意の有効な日付式)

記述凡例

Dim DateStr As String, DateVal, TimeStr As String, TimeVal
DateStr = "January 20, 2022"
DateVal = CDate(DateStr)
TimeStr = "5:30:40 PM"
TimeVal = CDate(TimeStr)
MsgBox DateVal & "_" & TimeVal
MsgBox TypeName(DateVal) & "," & TypeName(TimeVal)

CDbl

式がDouble型に強制的に変換されます

CDbl(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = 負の値の場合は -1.79769313486231E308 ～ -4.94065645841247E-324、正の値の場合は 4.94065645841247E-324 ～ 1.79769313486232E308

記述凡例

Dim CurrVal, DoubleVal
TestVal = 123.45678 * 1.2345678
MsgBox TestVal
CurrVal = CCur(TestVal)
MsgBox CurrVal
DoubleVal = CDbl(TestVal)
MsgBox DoubleVal

CDec

式がDecimal型(リレーショナルデータベース[RDB]を操作するSQLに用意されたデータ型の一つ)に強制的に変換されます

CDec(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = ゼロスケールの値 (小数部分がない値) の場合は 79,228,162,514,264,337,593,543,950,335 です。 小数点以下が 28 桁の値の場合は 7.9228162514264337593543950335 です。 0 以外で可能な最小値は 0.0000000000000000000000000001 です

記述凡例

Dim CDecVal, CurrVal
CurrVal = 10000000.05678
CDecVal = CDec(CurrVal)
MsgBox CDecVal & "," & TypeName(CDecVal)

Choose

引数の一覧から値を選択し、返します

Choose(index, choice-1, [ choice-2, ..., [ choice-n ]] )
Choose は、index の値に基づいて選択肢の一覧から値を返します。 index が 1 の場合、Choose は一覧の 1 つ目の選択肢を返します。index が 2 の場合は 2 つ目というようになります
index が 1 以下または一覧にある選択肢の数を超える場合、Choose 関数は Null を返します
index が整数ではない場合、最も近い整数に丸めてから評価されます

記述凡例

Dim NoVal As Integer, ReVal As String
NoVal = 2
ReVal = Choose(NoVal, "１番", "２番", "３番", "４番")
MsgBox ReVal

Chr

指定した文字コードと関連付けられている文字を含む String を返します

Chr(charcode)
必須の charcode 引数は、文字を識別する Long です

記述凡例

MsgBox Chr(65)    ' Returns A.
MsgBox Chr(97)    ' Returns a.
MsgBox Chr(62)    ' Returns >.
MsgBox Chr(37)    ' Returns %.

ChrB

指定した文字コードと関連付けられている文字を含む String を返します

ChrB(charcode)
ChrB 関数は、String に含まれるバイト データの場合に使用します。 ChrB は、1 バイトまたは 2 バイトの文字ではなく、常に 1 バイトを返します

*

ChrW

指定した文字コードと関連付けられている文字を含む String を返します


          ChrW(charcode)
ChrW 関数は、Unicode 文字を含む String を返します。ただし、Unicode がサポートされていないプラットフォームでは、Chr 関数と同じ動作になります

*

CInt

式がInteger型に強制的に変換されます

CInt(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = -32,768 から 32,767。小数点以下は丸められます

記述凡例

Dim DoubleVal, IntVal
DoubleVal = 2345.5678
MsgBox DoubleVal
IntVal = CInt(DoubleVal)
MsgBox IntVal

CLng

式がLong型に強制的に変換されます

CLng(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = -2,147,483,648 から 2,147,483,647。小数点以下は丸められます

記述凡例

Dim Val1, Val2
Val1 = 25427.45: Val2 = 25427.55
MsgBox CLng(Val1)
MsgBox CLng(Val2)

CLngLng

式がLongLong型に強制的に変換されます

CLngLng(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = -9,223,372,036,854,775,808 から 9,223,372,036,854,775,807。小数点以下は丸められます (64 ビット プラットフォームのみで有効)

記述凡例

CLngPtr

式がLongPtr型に強制的に変換されます


         CLngPtr(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = 32 ビットのシステムでは -2,147,483,648 ～ 2,147,483,647、64 ビットのシステムでは -9,223,372,036,854,775,808 ～ 9,223,372,036,854,775,807。32 ビットと 64 ビットのどちらのシステムでも、小数部分は丸められます

記述凡例

Command

Microsoft Visual Basic または Visual Basic で開発された実行可能なプログラムの起動に使用されるコマンドラインの引数部分を返します。 Visual Basic の関数機能は、Microsoft Office のアプリケーションでは使用できません

記述凡例

Cos

角度の余弦 (コサイン) を示す (Double) の値を返します

Cos(number)
必須の number 引数は、Double または角度 (ラジアン) を示す任意の有効な 数値式です
Cos 関数は、角度を取得し、直角三角形の 2 辺の比を返します。 2 辺の比は、指定した角に隣接する側の辺の長さを、斜辺の長さで割った値です。結果は、-1 から 1 の範囲内になります

記述凡例

Dim AngleVal
AngleVal = 1.3
MsgBox (1 / Cos(AngleVal))

CreateObject

ActiveX オブジェクトへの参照を作成して返します

CreateObject(class, [ servername ])
CreateObject は、オブジェクトの現在のインスタンスがない場合に使用します。 オブジェクトのインスタンスが既に実行されている場合は、新しいインスタンスが開始され、指定した型のオブジェクトが作成されます。 現在のインスタンスを使用する、またはアプリケーションを起動してファイルを読み込ませるには、GetObject 関数を使用します

記述凡例

Dim xlApp As Object    ' Declare variable to hold the reference.
Set xlApp = CreateObject("excel.application")
' You may have to set Visible property to True
' if you want to see the application.
xlApp.Visible = True
' Use xlApp to access Microsoft Excel's 
' other objects.
' Closes the application using the Quit method
xlApp.Quit

CSng

式がSingle型に強制的に変換されます

CSng(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = 負の値の場合は -3.402823E38 ～ -1.401298E-45、正の値の場合は 1.401298E-45 ～ 3.402823E38

記述凡例

Dim MyDouble1, MyDouble2, MySingle1, MySingle2 
' MyDouble1, MyDouble2 are Doubles. 
MyDouble1 = 75.3421115: MyDouble2 = 75.3421555 
MySingle1 = CSng(MyDouble1) ' MySingle1 contains 75.34211. 
MySingle2 = CSng(MyDouble2) ' MySingle2 contains 75.34216.

CStr

式がString型に強制的に変換されます

CStr(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = CStr の戻り値は、expression 引数に依存します

記述凡例

Dim MyDouble, MyString 
MyDouble = 437.324 ' MyDouble is a Double. 
MyString = CStr(MyDouble) ' MyString contains "437.324".

CurDir

現在のパスを表す Variant (String) を返します

CurDir [ (drive) ]
省略可能な drive 引数は、既存のドライブを指定する 文字列式です。 drive を指定しない場合、または drive に長さ 0 の文字列 ("") を指定した場合、CurDir は、現在のドライブのパスを返します。 Macintosh では、CurDir は指定された drive を無視し、単に現在のドライブのパスを返します

記述凡例

' Assume current path on C drive is "C:\WINDOWS\SYSTEM" (on Microsoft Windows).
' Assume current path on D drive is "D:\EXCEL".
' Assume C is the current drive.
Dim MyPath
MyPath = CurDir    ' Returns "C:\WINDOWS\SYSTEM".
MyPath = CurDir("C")    ' Returns "C:\WINDOWS\SYSTEM".
MyPath = CurDir("D")    ' Returns "D:\EXCEL".

CVar

式がVariant型に強制的に変換されます

CVar(expression)
必須の expression 引数は、任意の文字列式または数値式です
expression = 数値の場合は Double と同じ範囲です。 数値以外の場合は String と同じ範囲です

記述凡例

Dim MyInt, MyVar 
MyInt = 4534 ' MyInt is an Integer. 
MyVar = CVar(MyInt & 000) ' MyVar contains the string 
' 4534000.

CVDate

引数を評価してバリアント型（内部処理形式が Date の Variant）に変換します

CVDate(expression)
日付リテラルや日付と評価できる文字列式、数式をバリアント型（内部処理形式が Date の Variant）に変換し、その値を返します。 VB6 より前の VB ではデータ型に日付型が存在せず、文字列などを日付型に変換する場合はこの関数を使用し、値の格納先にはバリアント型変数を用いていました。 そのため、VB6 でも下位互換としてこの関数が残されていますが、VB6 ではデータ型として日付型が用意されているので、同じ動作で日付型を返す CDate関数 を使用することが推奨されます

記述凡例

Dim MyDate As Variant
MyDate = CVDate("2011/01/23")    ' Returns「2011/01/23」
MyDate = CVDate(1)               ' Returns「1899/12/31」
MyDate = CVDate(40858)           ' Returns「2011/11/11」

CVErr

ユーザーによって指定されたエラー番号を含むサブタイプ Error の Variant を返します

CVErr(errornumber)
必須の errornumber 引数は、任意の有効なエラー番号です

記述凡例

' Call CalculateDouble with an error-producing argument.
Sub Test()
  Debug.Print CalculateDouble("345.45robert")
End Sub
' Define CalculateDouble Function procedure.
Function CalculateDouble(Number)
  If IsNumeric(Number) Then
     CalculateDouble = Number * 2    ' Return result.
  Else
     CalculateDouble = CVErr(2001)    ' Return a user-defined error 
  End If    ' number.
End Function

6_1.[A B C]

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Abs

Array

Asc

AscB

AscW

Atn

CallByName

CBool

CByte

CCur

CDate

CDbl

CDec

Choose

Chr

ChrB

ChrW

CInt

CLng

CLngLng

CLngPtr

Command

Cos

CreateObject

CSng

CStr

CurDir

CVar

CVDate

CVErr

6_1.[A B C]

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Abs

Array

Asc

AscB

AscW

Atn

CallByName

CBool

CByte

CCur

CDate

CDbl

CDec

Choose

Chr

ChrB

ChrW

CInt

CLng

CLngLng

CLngPtr

Command

Cos

CreateObject

CSng

CStr

CurDir

CVar

CVDate

CVErr

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