2.制動系統のメンテナンス
制動系統の整備は命の砦!
制動系統ってブレーキ ?
まぁーそうです。 広義的にはセカンダリシーブやタイヤさえも、そこまで言うならサスペンションやフレーム迄入っちゃいますので、 ここでは基本的なブレーキまわりの整備を紹介していきます。
一般的にブレーキパッドやシューは、柔らかいものは効きが良く減りが早い、硬いものはその逆。
なんですが、一概にそうでもない事が有ります。
可もなく不可も無く、ほぼ及第点と言うのが純正部品でしょうと思います。 だてにメーカーの厳しいチェックを通過している訳では無いでしょう。
ただ、ブレーキのタッチや効きはじめと効き終わりの微妙な感覚と言うのは、単純に制動力と言う言葉では割り切れません。
でもブレーキって言わば「最後の砦」ですから、一番整備をマメにしたい箇所ですよね。
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ブレーキの整備-01(フロント)
01
ブレーキ・アセンブリをフォークから外します
取り外す前に「ブリードスクリュー」をすぐに動かせる位まで緩めておきます。
キャリパーシールも交換するので、レバーでオイルを送ってキャリパーピストンを押し出します。
当然ブレーキフルードがダダ洩れしますので、その準備も忘れずに。
02
パッドを交換します
左上が取り外した古いパッド。 下がキャリパー。 右下が新しいパッド。
潤滑が必要な部分には、熱で溶出しにくいシリコングリスを使用します。
どの部位でも共通する事ですが、分解したら思いっきり清掃するチャンスです。
スライドピン(古いパッドの下に写っています)は傷み具合によって交換します。
03
アセンブリのセット
シールを交換しピストンを挿入する際は、押し込みすぎるとエア抜きしても出にくくなりますので、ピストンスプレッダーを利用すると微調整が簡単に出来ます。
フォークに仮止めし、エア抜きの準備をしておきます。
04
マスターシリンダーのオーバーホール(番外編)
マスターシリンダーのピストン周りの交換時期を過ぎたので、オーバーホールして部品を交換します。
見た目には劣化は気づきませんでした。
05
ブレーキホースの交換(番外編)
55,000km を超えた所でブレーキホースを交換。純正が高かったのでKN企画のメッシュホースに交換。
純正のゴムホースに比べて感触はタイトな感じ。
慣れるとこのタイト感がかえって使いやすい気がします。
擦れ保護のためにビニールチューブを被せています。
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ブレーキの整備-02(リヤ)
01
後輪の取り外し
マフラーを取り外し、後輪を外します。
アルミ製のデッキブラシの柄をカットして作った、エクステンションを使って楽々に外しています。
小さい写真はAxisZの場合。
02
ペーパー掛け
ホイール側の ブレーキドラムを軽くサンドペーパーで磨き、ブレーキクリーナーで清掃します。
ブレーキシューも表面が焼けて硬化していますので、サンドペーパーで一皮剥く事で効きが蘇ります。
ドラム側は軽く当てる程度でOK
03
グリスアップ
カムシャフト周りを分解して、グリスアップして組み直します。
熱によるグリス溶出はブレーキには致命的に成りますので、溶解しにくいシリコングリスを使用します。
ピボットピンの、シューハウジング接触面にもシリコングリスを塗布します。
せっかくホイールを脱着したのですから、奇麗にしてワックス掛けしたいものです。
使った道具類
01
潤滑・グリス類
シリコングリス(信越シリコン)、モリブデングリス(Daytona)、万能グリス(Daytona)、CRC-556(呉工業)
00
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02
トルクレンチ
E-Value プレセット型トルクレンチ トルク設定範囲:5~25N・m
トルク設定範囲:20~110N・m
03
手袋と箱ティッシュ
使い捨てゴム手袋(モノタロウ)
箱ティッシュ(ウエス替わり)
04
ピストンスプレッダー
ディスクブレーキ用のピストンスプレッター。
キャリパーピストンを挿入するときに使用します。
押し込み過ぎの危険が無く重宝します。モノタロウ製でラチェットレンチ対応。
05
シールプーラー
オイルシールの取り外しに使います。
モノタロウで3種類セットで販売されています。
06
ブレーキフルード
ヤマハ純正ブレーキフルード。
基本的に純正品を重視する志向です
07
エア抜きツール
いつ、どこで、幾らで購入したのか・・全く記憶に有りません。